希少なトキヤ草を手作業で加工
3年かけて育った天然トヤキを厳選
パナマハットの元となるトキヤ草は、エクアドルを中心に南米一部の地域で
その姿を見ることができますが、ほとんどの生息地はエクアドル限定で、
他の地域では環境にそぐわないため、大変希少な植物と言われています。
当店のパナマハットは、外側の柔らかな葉の部分だけを厳選使用しており、
それ以外の部分は、昔ながらの手法で作られる家の屋根などに使われます。
時間を経てうつろわざる、手作業の伝統
パナマハットの一大生産拠点、クエンカ。その周辺の町村に住む女性たちに
昔から伝わる独自の手法によって、当店のパナマハットは編まれています。
出荷直後のトキヤ草はとても繊細なため、慎重な手作業が必要なのです。
クエンカ周辺の女性たちにとって、パナマ作りは生活の一部となっており、
親から子へ、子から孫へ、脈々と継がれる伝統の技法が息づいています。
最長6ヶ月もの月日をかけて完成
女性たちによって加工されたトキヤ草は、モンテクリスティやクエンカ等の
生産拠点に運ばれ、熟練の職人によって帽子の形に編みこまれていきます。
この職人は、生まれてから一生この仕事だけに従事する、真の職人です。
そんな熟練の技をもってしても、時として完成まで6ヶ月もの月日がかかる
と言われており、パナマハット作りの想像以上の緻密な作業を物語ります。